腎臓の検査のために腎生検を受けたときの詳細なログ(体験談)

ずっと良くも悪くもない状態が続いていたので検査することになった。
その時のリアルタイムログ。








腎生検は大体こんな感じ



  • 入院期間は7日ほど
  • 施術当日はかなり苦しい
  • 痛み止めは早めにもらうこと
  • 腎臓食は意外といける(個人の感想)
  • 施術後よりテープ跡のほうが長く残る
  • 痛みが続くのは安静にしていて10日ほど。動くと痛みや熱が出る。
  • 最短で3日とかもあるみたいだがやめたほうがいい(金額的な面で短期入院にして家で安静にするならあり)
  • 神経質な人は耳栓と病院独特のにおい対策は考えておいたほうがいい




1日目



10時くらいから入院開始。
高額医療費に関しては事前に対応済み。事後対応でもいいが面倒くさいらしい。
病室に通されたあと説明用の部屋に案内されて検査について説明を受ける。
3日目に針を指して最短で2日程度で退院らしい。

スマホとタブレットで時間をつぶす。
この日のために電子書籍を大量にポチっていたのだがあまり集中できない。
コンセントは2つほど使えるが充電をするには若干コンセントのサイズと距離が足りない。
テレビのコンセントは抜いてもいいものなのか?
あと個室でないなら耳栓は必須と思われ。

この日の検査は昼の12時から24時間かけてとる蓄尿(尿瓶にとって容器に入れるだけという思ったより雑な方法だった)と検温、血圧くらいだった。

食事は昼からで腎臓食と呼ばれる塩分を抑えたもの。
意外といけるが物足りなさはかなり感じる。

お風呂は予約制この日は 14:30から入った。


夜は緊張かそれとも体調不良のせいか若干眠りにつくのが遅かった。
またたまに看護士の方が見回りにくるのだが2,3回足音で目が覚めてしまった。



2日目



朝5時くらいに起こされていきなり血を抜かれる。
ボーッとしていたので詳しくは覚えていないが超スピードで5,6本分抜かれた気がする。

検温で37.6℃を記録してしまう。
入院前から微熱が続いているのだがどうにもなおらない。
検査にはあまり影響はないとのこと。
頭痛がするといったら鎮痛剤を渡された。

昼までの蓄尿とは別に検査用に尿をとる。

昼過ぎにエコーで腎臓の位置を調べる。
ボールペンくらいの針を背中に指した後、呼吸を止めている間に組織をとるらしい。
そのときバチンという音がするとのこと。

他は定期的な検温と血圧を測るくらいだった。

お風呂は16:00からおそらくしばらく洗えないので気持ち丁寧に洗う。

暇なので腎臓病について改めて調べてみる。
調べた限りだと慢性糸球体腎炎かIgA腎症になりそうだとあたりをつける。
もっとも素人判断など大した意味はないだろうが
慢性糸球体腎炎とかだとそこまでたいしたことなさそうだが、
IgA腎症が結構ヤバめの病気だと知ってちょっと絶望する(後ほどIgA腎症だとわかる)
あと怪しげな記事も見つけてしまう。
このあたりでせっかくだし詳細なログをとってブログに公開しようかと思いつく。

検査前日には睡眠薬が渡された。結構簡単に薬くれるな…
眠れないときようとのこと。
23:00くらいになっても眠れなかったら飲むようにしようか。



3日目



1時くらいに目が覚める。もう薬は飲めないか。
その後も何回か目が覚めたのでおとなしく薬飲んでいた方がよかったかもしれない。

6時に起こされて検尿。
そののちに血を手の甲から抜かれる。手の甲は痛い。
検温、血圧。

朝食は半分。
昼から絶食。

10:30ごろ点滴の管を通される。
もしもの時の痛み止めや輸血用とのこと。
よっぽどへんなことをしない限り問題ないと言うことだが抵抗感は感じる。もう少し後にしてほしかった。
血管を通って腕に固定されているのを見るとなんとなくSF感がある。ない?

頭痛がする。カフェインの離脱症状によるものだろうか。

検査前に検温血圧。

病院から渡された衣服に着替える。
直前になるとやっぱり緊張してくる。

点滴を打たれて肩に筋肉注射をされる。痛みは筋肉痛を強力にしたような感じ。
ちなみに安静時の痛みは筋肉注射されたところが一番長く続いた。
施術時間は大体1時間くらいと伝えられる。

手術室に車椅子で連れて行かれる。ここもSF感がある。
以降は回復後に書いたのでちょっと記憶が曖昧。
手術室には7人くらいいた。うち何人かは実習生?っぽい。

首の向きを変えるのにも許可がいるらしい。
「すいません。首の向き変えたいです」
「は~い」「首の向き変えまーす」
といった感じ。

いろいろ被せられて背中だけが露出したような状態になる。

病院によって差はあると思うが直前に練習がある。

「息を吸ってー止めて」 バチン 「はい楽にしてください」
といった感じ。

本番では「ちょっと吐いてー止めて」 バチン
という風に調整が入る。


まず麻酔を背中に何回か打たれる。
かなりの痛みだったと思うのだが麻酔が利き始めるまでほぼ一瞬なのでそれなりに耐えられる。


針を刺されてパチン(ボールペンを出し入れするときの音に似ている)
その後にしばらく手で圧迫されるというのを複数回繰り返す。
結構頻繁に声をかけてもらえる。「大丈夫ですか~」「暑くないですか~」とか。
2,3回ほどでかなりの暑さを感じて発汗してきたので方の毛布を取ってもらう。
大体5分くらいではないだろうかこれ自体には時間はかからない。
何回か繰り返すうちに結構な痛みがあったので伝えたのだが最後だったようで華麗にスルーされる。

以降20分間腎臓付近を手で圧迫されるのだがこれが相当きつかった。
全力という訳ではないがかなり強めの力で圧迫される。
俯せの状態で背中を圧迫されるので腹部もかなりきつい。

以降次の日まで絶対安静になる。
施術後の尿を検査するのだが動けないので寝たままの状態でするのだがひたすらしんどかった。
恥ずかしさとかそういう問題でなく恐ろしく集中力を要する。
人間は寝たまま排尿できるようにはできていないと思う。
2度目は嫌すぎるので水分の摂取量を調節する(若干水分不足になってた)
しかもストレスで胃があれてしまったようで腹部もかなり痛む。

そうこうしてるうちに麻酔が切れて痛みが強くなっていく。
そのときにつらさを文章に起こそうかと考えるが無理だった。
痛み止めの効果が表れるまでただひたすらじっと耐える。
痛み止めは早めにもらっておくことをおススメする。
痛み止め・胃薬・睡眠薬で何とか眠りにつく。



4日目



エコー検査 特に問題ない模様。
トイレまでの歩行のみ許可されるそれ以外は安静とのこと。
もうほぼほぼ回復して痛みもあまりない。凄まじい治癒力。
このあたりで点滴もなしになった。

テープ跡などが少しかゆい。お風呂に入れるのはいつになるやら。

熱が37.6℃

夜どこかで誰かの声がする。個室にしていてもこの辺は防げなそうだ。やはり耳栓か。



5日目



早朝に血を抜かれる。
手の甲からなので結構痛い。

施術跡からの出血などもなく非常に良好な状態のようだ。

もうお風呂に入っていいということだったのでシャワーを浴びる。
髪の毛が痒い。入院前に短くしておくべきだったかもしれない。

熱は高くないが頭痛がする。
いまのところ筋肉注射された右肩が一番痛い。



6日目



早朝に検温血圧

入院費用概算を渡される。7万円。
高額医療費外の15000円は何だろう?食費だけでここまでいかないはずだが
医療費限度額57600(低収入) + 1回あたり食費450*3*7 いや普通にいきそう...
ほぼほぼ体調も戻ったのでもう退院してもかまわない気がする。

昼に検温血圧。

やはり時間がたつと頭痛がする。カフェインの離脱症状ならもう収まっているはず。
風邪にしては長引いてる。後半については腎生検によるものだろうか。

夜にでたホッケの塩焼きがかなりの濃さだった。
朝昼薄かったためだろうがこれなら減塩必須になってもそこそこやっていけそうな気がする。
それに塩味にかなり敏感になっているようだ。
だが同室のお爺さまは気に入らないようだ。味噌汁が薄いだとかずっと文句ばかり言っている。こちとら減塩食だぞ。食塩1日5gだぞ。

ほぼほぼ回復する。
今日明日で退院でもいいと思うのだが休日なのでそれを判断する医者が居ないとかそんなところだろう。
→ 実際退院して動いてみると普通に痛かった。



7日目



早朝に検温血圧。
もうなにもない気がする。

何もなかった。
本が1冊とちょっとしか読めなかった。


8日目



朝に退院
医者より「かさぶたみたいなのが腎臓に覆われている状態なので1ヶ月くらい安静に」と説明を受ける。



9日目から仕事を始めたが動くと痛みや熱が出てしまう。
10日間(施術後1週間)は安静にしておいたほうがいいかもしれない。


結果が出るのにもう少しかかるので別の日に病院に再来する。

結果はIgA腎症という腎臓病の中ではメジャーな病気だった。
放置したとき将来透析になる確率は3,4割ほど。恐らく私の生活習慣ならもう少し下がると思われる。
ただし放置したときのリスクがでかすぎるので次は治療編かな。

治療編書いた
https://trueman-developer.blogspot.com/2018/09/iga.html

2018年6月25日月曜日