mBaasのFirebaseの機能と料金体系についてざっくり調べてみた

Firebaseとは mbaas と呼ばれるモバイルのバックエンドに必要な機能を提供してくれるサービスのことです
料金に関しては一番安価な SPARK Free を想定しています。









Firebase Analytics


  • アプリがインストールされた端末の様々な情報を取得できます
  • プッシュ通知、クラッシュレポート、アプリ使用データ、端末データ、購入履歴など




Firebase Cloud Messaging



  • push通知ができるようになります
  • 単純なメッセージだけでなく、カスタムデータも通知でき、内容によって処理を切り替えるといったことができます
  • 例えば通知からストアアプリを起動するといったことも実装できることを確認しています
  • 端末を指定して通知するだけでなく、トピックという単位で通知することも可能です
  • HTTP形式で通知できるのでPHPなど任意のサーバから通知を送ることができます
  • 無料です!!





Firebase Authentication



  • 認証機構
  • サービスが増えるごとにアカウントを増やすと管理コストがお互いに高くなるので皆が持ってるアカウントを利用しちゃおうぜというやつです
  • Google, Twitter, FaceBook, GitHub などのアカウントが利用できます
  • 無料




Firebase RealTime Database



  • データベース(No SQL)を使用できます
  • jsonで管理されていていわゆるRestAPIと呼ばれる形式でアクセス可能です
  • 容量は1GB, 月あたり通信量10GB
  • ちょっと物足りない?
  • モバイル端末から直接アクセス可能なのは魅力
  • 上記のAuthenticationと組み合わせれば、ユーザ情報を保持して端末間の引き継ぎを可能にするといった用途に使えるでしょうか?



Firebase Stroage



  • 容量は5GB, 月あたり通信量30GB
  • Firebase上に配置してmobileからリソースをダウンロードさせるといった用途に使います。




Firebase Hosting



  • 静的なWebアプリを配置可能
  • ホスティングサービスなんだけど他のサービスと比べて毛色が違う?
  • Google App Engineと被っている上に機能が落ちているような気がしないでもない
  • 容量は1GB, 月あたり通信量10GB




Firebase Remote Config



  • アプリをアップデートせずに機能を変更することができます
  • Webブラウザ上から操作します
  • 事前に仕込みを入れておけば一応これを利用しなくてもいけるけど、時期をコントロールできるというのがウリでしょうか?
  • 季節やイベントで外観を変更したい時などの利用が想定されているようです
  • Analyticsの分析結果からアプリを最適化するといったことも?さすがにアップデートした方が早いかなー
  • 無料




Firebase Test Lab for Android



  • 様々な端末でテストをすることができます
  • iOSには対応していませんが、基本種類の多すぎるAndroidで求められている機能でしょうからそこは問題ないでしょう
  • ただ現状アメリカの端末が大多数らしく、特にテストをしたいあれとかに対応していなかったりするので若干使いづらいかもしれません
  • Android Studio との連携が容易とのことです
  • 有料でSPARK Free では提供されていません




Firebase Crash Reporting



  • 任意のログを取得できるようアプリにコードを埋め込むことができます
  • ざっと確認した感じ数行のコードで実現できて組み込みは容易そうです
  • 無料です





Firebase Notifications



  • webブラウザ上からプッシュ通知をおこなえます
  • 単一のデバイス、任意のトピック、言語圏や送信日などを指定できます
  • 通知の履歴が確認できたり、いくつの端末へ送信されたか、いくつ開かれたかなどが確認できます
  • Cloud Messaging でコード上から実行した場合にはこれらのデータが取得できないのが若干残念です
  • 無料





FirebaseApp Indexing



  • アプリがGoogleの検索結果に表示されるようになります
  • アプリをインストール済みの場合検索結果から直接起動するといったことができるそうです
  • 無料




Firebase Dynamic Links



  • ウェブ、メール、モバイル、インストール状態などからリンク先を変更できます
  • 無料





Firebase AdMob



  • モバイルアプリで広告が容易に表示できるようになります
  • 無料




ざっと見た感じ実際にストレージを圧迫するもの以外は無料で提供されているようです。
その他細かいことを知りたい場合は一番最初に挙げた公式ドキュメントを見るのが一番いいと思います。


組み込みの容易さとドキュメントの豊富さでは頭一つ抜けている気がします。
懸念点としてはParseのようにサービス終了の恐れがあるくらいでしょうか?
そのあたりを鑑みても自前で実装して保守するよりコストは抑えられそうな気がします。


詳細は公式ドキュメントで

ドキュメント
https://firebase.google.com/docs/
料金体系
https://firebase.google.com/pricing/

2016年12月10日土曜日